海百合と海猫(2)

翌朝はまず風呂に入り、朝食後ゆっくりと出発。白良浜に向かうが、余りの人の多さに唖然。ということでそのまま通過して北上し円月島を望む水族館へ。

京大の白浜研究所の附属水族館で、こぢんまりとしているが流石に内容はしっかりしている。無脊椎動物の展示が充実しているのが面白い。昨日海で見た魚も沢山いて楽しめた。


水族館の反対側が臨海浦の海水浴場で、浜に降りてみて水は綺麗だし此処で泳ぐことにする。と、10年近く前に大学のサークルの合宿で白浜に来た時は此処で泳いだということを思い出した。

江津良浜よりも更に澄んだ水は恐らく透明度10m近く、どこまでも見通せるclear waterである。岩場にはあちこちに無数の魚達、チョウチョウウオやブダイ、ニシキベラ、オトメベラ、トゲチョウチョウウオ、ソラスズメダイ、オヤビッチャ、サザナミハギ等々。右の写真でブイの手前に見えている岩の先が水中で3m~5mほどの断崖になっていて、其処に何百匹というソラスズメダイやネンブツダイが群れていた。珊瑚もちらほらとあって、潜って指先で触れてみたりした。それでも、明らかに人為的に砕いたような痕があるものもあって、余り触らない方が良いのかも知れない。
どうでもいいことだが、シュノーケルは持って来ていたものの、潜っていてばかりなので邪魔な気がして使わなかった。大きく息を継ぐ時は立ち泳ぎである、シュノーケルにも慣れた方がいいのだろうけど。


夢のような海中の時間は瞬く間に過ぎ、浜を後にする。帰りも行きと同じショッピングモールで食事にする、奮発してヒラメの姿造りを猫と一緒に食べる。
白浜駅で自転車を返して、後は来たのと同じ乗り継ぎを繰り返す。南部の海岸で太平洋に別れを告げ、和歌山で紀州路快速に乗り継ぐと、どこかほっとした気分になる。
山も良いが、海の魅力にも取り憑かれそうである。