2011-07-01から1ヶ月間の記事一覧

ソクラテスからへーゲルへ、或いは哲学と秩序=権力を和解させる為の長い道程

イデオロギー批判として、ソクラテスはプラトンもアリストテレスも簡単にぶち抜いている。 哲学史とは、言語=意味空間の秩序=権力を粉砕する問いの破壊力を、如何にして当の破壊するものの防御に利用するかという営みに他ならぬのではないか。 つまり、意味…

森山大道と桑山忠明@国立国際美術館

写真のtechnology orientedなところによって、写真は時間性、時代性の中にある。そして、写す限りにおいて意味し、意味され続ける。容易に無限に撮影することができる以上、写真は視点の問題でしかなく、従って生活を最早超えられないのである。森山大道が写…

愛宕、陽物、灯篭

私は別に、史実的ないしは民俗的の話をしようというのではない、単にお伽噺、或いは父祖の言い方に倣えば話の話に過ぎない。歴史は常に色々の事情を考慮せねばならないから。 愛宕さんの灯篭は山城、丹波辺にはどこの街道筋にも見られるものである。そして、…