2011-10-01から1ヶ月間の記事一覧

CONFESSIONES --アウグスティヌスからの光景--

アウグスティヌスが語り掛ける神とは、脱身体化された絶対権力者、つまり自然物への科学的巧緻をも極めた絶対統治主体そのものである(その機械的欲望を暴いたのがドゥルーズということだろうか)。現身の皇帝は即位するにも服従するにも値せず、その制度そ…

契約、制度、未来

年金だとか、そういうことを考えるのは嫌いなのだが、違和感を記録して解放されるために。 公的年金は、契約に基づくものではない。それは制度であり、従って統治に基づいており、統治の都合でどうにでも変わってしまうものだ。制度を信用するのは自由だ、信…

古代の銅像について・I

ローマで見た銅像が、何かを書かせようとするのだが、何を書けばいいのか、皆目見当がつかずに日を過ごしている。ローマ国立博物館マッシモ館(Museo Nazionale Romano, Palazzo Massimo alle Terme: 通常マッシモ宮)に展示されている拳闘士は、2000年を経…