R.A.ハインライン『異星の客』

異星の客 (創元SF文庫)

異星の客 (創元SF文庫)

私は基本的に分厚い本は嫌いで、長編小説の類は読まないのだが、SFは若干その例外である。ハインラインはまだ全部読んでいないが、古き良きアメリカ人の体現者として好ましい、と言うよりも微笑ましい印象を与える。取り立てて飛躍や暴走がある訳ではないし、大変に純朴な信条が貫かれるので、子供が砂場で遊んでいるのを見ている様な楽しさに近いだろうか。